こんにちはー、ヒーラーの大澤です。
前回は
【目標をもっと手前にして負担の少ないところからちょっとずつ行動していけば、足元はしっかりしてるし方向性もずれない】
というお話でした。
さて、この『地道にコツコツ』という向き合い方、時々「それって執着じゃないの?」と捉えられる場合があります。
結論からいうと、一概にはそうとは言えません。
というのも、スピリチュアルでは僕たちが生まれてくる理由のひとつに『達成感を味わうため』というのがあるからです。
達成感を得ることで、その裏側の『支えてもらえる有難さ』『芯を持つことの大切さ』『心身(自分)を労わることの大切さ』なども学べます。
例えば、僕がずっと関わっていた音楽の世界
舞台やステージでミュージシャンが華麗なギターソロを披露したり、気持ち良さそうに声を張り上げて歌ってる姿は物凄くカッコいいです。
でも楽器の演奏や歌を歌うというのは指先や口の周りの筋肉、ひいては全身の筋肉を使うので、ある日いきなり上手くなるということはないんですね。
ご自身にとってもお客様にとっても、心地良い盛り上がる音楽を提供出来るようになるまでには、やっぱりコツコツした作業は必要です。
プロの方々でも基礎練習・反復練習に毎日何時間もかける方もいるほどですし、それに伴って身体やメンタルのケアも欠かせません。
さらにそこに沢山のスタッフさんやご家族の支え、さらにはお客さんや演者の思いが加わって、ひとつの素晴らしいステージが出来上がるんですよね。
もう10年以上前のお話になりますが
オペラ歌手のポールポッツ氏が”Britain’s Got Talen”という番組に初めて出場した際に
『トゥーランドット』という歌劇の『誰も寝てはならぬ』という曲を歌って、その場にいた大勢の観客を驚かせています。
僕もこれを初めて見た時は自然と涙が出るほど衝撃的だったのを覚えています、今聞いても鳥肌が立ちます。
彼は学生時代にいじめを受けていて、その時に出会ったオペラに魅了され、それが日々の励みになったそうです。
オペラ歌手への憧れがありながらも、学生時代の記憶が拭えない彼は普段はスーパーマーケットの店員として働きます。
それと同時にアマチュアの劇団に入り、「ステージでオペラを歌う」という経験を沢山積んでいきます。
レッスンに通う為のお金はかなり切り詰めて捻出していたそうですが、度重なる苦難から職も失いレッスンも辞めてしまいます。
その後4年経ちケータイ販売員として働いてた彼ですが、オペラへの情熱が冷めやまず、最終的には奥様の応援もあり
「これで落ちたら今度こそ諦めよう」という思いで”Britain’s Got Talen”であの歌を披露したそうです。
さて、彼のオペラへの思いは執着でしょうか?
彼の細胞ひとつひとつや彼の発する一音一音に、それまでの積み上げた沢山の『技術』『知識』『思い』がこもってたからこそ
あの番組のあのステージで、あれだけ素晴らしい歌が披露出来たのだと思います。
自分も周りの方々も輝かせる道でコツコツ積み上げて、【来るその時】のために準備したいなぁと思います。
それではまた後ほど~(^^)/